千葉県のWTO新図書館・文書館/9月1日まで申請受付/建築・電気・空調を公告 | 建設通信新聞Digital

7月24日 木曜日

関東・甲信越

千葉県のWTO新図書館・文書館/9月1日まで申請受付/建築・電気・空調を公告

 千葉県県土整備部は7月22日、「新千葉県立図書館・県文書館複合施設建築工事」「同電気設備工事」「同空調設備工事」の総合評価一般競争入札3件を事後審査型で公告した。いずれもWTO対象となる。申請書やJV協定書などは9月1日まで、技術資料や入札書は8、9日に受け付ける。同月11日に開札する。10月9日に結果を通知する。
 参加資格は3件とも2-3社JV。建築は建築一式工事997点以上、電気は電気工事839点以上、空調は管工事766点以上の組み合わせとなる。いずれもJVの代表者には2010年4月から公告日までに、RC、SRCかS造延べ9300㎡以上の建物の新築、増築の施工実績を求める。
 概要は、老朽化した県立図書館と県文書館を集約したRC一部S造3階建て延べ1万8763㎡の新千葉県立図書館・県文書館複合施設とS造平屋建て158㎡の駐輪場の建設。予定価格は事後公表し、調査基準価格を設定する。3件とも議会付議案件で、工期は28年11月30日まで。
 実施設計によると、新施設は、上空から見ると丸みを帯びた六角形の形状となっている。利用エリアと業務・保存エリアを明確に区分するレイアウトで、設計は日本設計が担当した。収蔵能力は約270万冊。29年度の開館を目指す。
 建物本体の高断熱化や庇(ひさし)による日射負荷低減、環境負荷に配慮した電気・機械設備の導入などでライフサイクルコストの低減を図り、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当を目指す。
 建設地は、県立青葉の森公園(千葉市中央区青葉町)のうち北側の「はらっぱ」付近1万8500㎡。
 25年度当初予算には、新県立図書館複合施設整備事業に319億9824万5000円の25-29年度継続費を設定した。