風波・火山が噴き上げる噴煙は、視界を隠すだけでなく判断力も失わせる… | 建設通信新聞Digital

8月26日 火曜日

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風波・火山が噴き上げる噴煙は、視界を隠すだけでなく判断力も失わせる…

風波
 火山が噴き上げる噴煙は、視界を隠すだけでなく判断力も失わせる。何が起きているのか、どこが危険なのかが分からないまま、ただ時間が過ぎていくことほど不安なことはない◆だが、現代の空には地上を見る目がある。電波で地表をとらえる衛星は、夜でも雨でも火山の変化を逃さない。数時間後の地形の変化さえ、画像として示してくれる◆技術の側は実用段階に達しつつあり、火山災害の把握や分析に具体的な成果を上げつつある。昨今は数多くの小型衛星が打ち上げられ、観測情報の更新頻度も高まっている◆こうした技術を緊急時の一時的な活用にとどめず、平時の運用体制に組み込んでいけば、災害時の判断力と行動力を高めることができる。科学を背景とした意思決定を支える仕組みづくりこそが、真の防災力となる。

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