小笠原諸島に航空路/基本計画調査を委託/東京都 | 建設通信新聞Digital

8月23日 土曜日

関東・甲信越

小笠原諸島に航空路/基本計画調査を委託/東京都

 東京都は、小笠原諸島での航空路開設可能性の検討に向けて、飛行場の配置計画やこれを踏まえた構造形式、実現可能な施工計画を検討していく。過年度の調査結果に基づき、複数の滑走路案の基礎資料も作成する。財務局が「令和7年度小笠原航空路基本計画調査委託」の希望制指名競争入札を公告した。
 業務では、想定する航空機の最新情報を調査して必要な滑走路長さなどを検討し、過年度成果と異なる飛行場配置案の計画図を4ケース作成する。このうち硫黄島活用案(洲崎地区のヘリポート)、水上航空機案(二見湾内の水上飛行場)は各1ケースとする。これに基づいた空港施設配置計画も作成し、イメージ図をまとめる。
 さらに、これらの配置計画4ケースと過年度にまとめた飛行場配置計画3ケースの計7ケースで、本体工と仮設工の構造形式、実現可能な施工計画を検討。桟橋構造形式の比較検討などを経て、全体工事工程計画、概算事業費をまとめていく。
 検討に当たっては、工事に伴う建設発生土の土量や島内仮置き土砂の状況を考慮して有効活用を図るほか、空港か島しょの工事に精通した施工会社など3者にヒアリングし、検討結果の妥当性を確認する。履行期間は2026年3月30日まで。
 希望申請は22日まで受け付け、9月10日に開札する。参加資格は、「都市計画・交通等計画業務」A等級など。
 関連する「令和6年度小笠原航空路基本計画調査委託」と22年、23年に同一件名で委託した「小笠原航空路基本計画調査委託」は、いずれも日本空港コンサルタンツが担当している。