10月7日に設計提案競技公告/スポーツ・コンベンションセンター/鹿児島県 | 建設通信新聞Digital

10月8日 水曜日

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10月7日に設計提案競技公告/スポーツ・コンベンションセンター/鹿児島県

 鹿児島県は10月7日、「鹿児島県スポーツ・コンベンションセンター設計業務」の公募型プロポーザルを公告する。参加表明書は同月30日まで、1次提案書(実施方針書)は11月13日から19日まで、2次提案書(技術提案書)は2026年1月26日から30日まで受け付ける。同年2月14日の公開プレゼンテーション・ヒアリング、同月中旬の最優秀提案者の特定を予定している。24日の県議会文教観光委員会で概要を説明した。 参加形態は単体または2、3者JV。過去15年間に延べ床面積3000㎡以上の実施設計の実績を求める。
 1次審査の評価項目(配点)は、実施方針書(60点)、参加者の実績(15点)、配置予定技術者の実績(10点)、配置予定技術者の資格(5点)、設計業務の受賞歴(10点)。2次審査は、「県民の健康増進とスポーツの振興に加え、イベントにも有効活用できる施設」「構造性能・環境性能の合理化、災害対応機能の分散・強化」など5テーマを合計100点で評価する。
 業務内容は、スポーツ・コンベンションセンターの基本・実施設計、試掘・測量・地質調査。延べ床面積は3万㎡程度。観客席8000席以上のメインアリーナ、観客席500席程度のサブアリーナ、武道場、弓道場などを備える。このほか、9000㎡程度の多目的広場や駐車場・駐輪場を配置する。契約限度額は8億5977万7000円(税込み)。履行期限は28年7月31日。建設地は鹿児島市本港新町4-16ほか。
 委員会では、7月から8月にかけて実施したサウンディング型市場調査の結果概要も報告した。調査には、設計事業者6社、建設事業者9社、マネジメント事業者3社の計18社が参加し、このうち10社と個別対話した。参加意向については、設計事業者のうち5社が「参加したい」、1社が「検討中」、建設事業者のうち5社が「参加したい」、3社が「検討中」、1社が「参加が難しい」と回答した。
 設計段階の建設コスト削減の取り組みでは、建設事業者から「CM事業者を活用して設計者の建設コスト削減案を検証する」、マネジメント事業者から「構造を含めた計画の合理化で建設費の10%以上の削減が期待できる」といった意見が挙がった。