全鉄筋が60周年記念式典/未来見据え処遇改善へ | 建設通信新聞Digital

10月9日 木曜日

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全鉄筋が60周年記念式典/未来見据え処遇改善へ

岩田会長
 全国鉄筋工事業協会(岩田正吾会長)は1日、大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で創立60周年記念式典を開催した。約420人が集い、来賓として中野洋昌国土交通相、鰐淵洋子厚生労働副大臣、前国交相である斉藤鉄夫衆院議員らが駆けつけ盛大に祝った。 =1面参照
 岩田会長は「60年の歩みを振り返ると、福利厚生費の別枠支給や社会保険加入の促進など、先達は常に未来を見据えて活動してきた。我々も先人に恥じぬよう、技能者の教育拡充、外国人との共生推進、技術革新への対応など山積する課題に団結して立ち向かい、業界の発展にまい進しよう」と呼び掛けた。
 中野国交相は「全鉄筋には標準見積書の作成など、適正な取引環境の整備に尽力いただいている。われわれも、社会資本整備の担い手である鉄筋工事業が持続的に発展できるよう、人材の確保に全力で取り組んでいく」と祝辞を述べた。
 鰐淵厚労副大臣は「人材獲得競争が激化する中、建設業が選ばれる産業となるには若者、女性の入職促進、担い手の処遇改善、生産性向上を一体的に進めることが重要だ。厚生労働省として全力で支援していく」と話した。
 全鉄筋の顧問を務める斉藤衆院議員は「きょうを機に、新たに70周年、100周年を目指す鉄筋工事業界が、若者が集まる素晴らしい業界として発展していくよう、皆さんと一緒になって力を尽くしていく」と述べた。
 その後、創立60周年と新たな門出を祝い、鏡開きを行った。
 式典に先立って実施した秋季定例会(雇用改善推進会議)では、各事業委員会が活動報告を行ったほか、元内閣総理大臣補佐官の和泉洋人東大特任教授が「経済安全保障の現状と動向」と題して講演。経済安全保障に関する法整備の要点を解説した。