国土交通省九州地方整備局九州技術事務所は、UAV(無人航空機)国家資格審査コースの簡易設営キットを開発した。従来は半日から1日かかっていた設営時間を10分から15分に短縮でき、スキマ時間での操作技術の習得を可能にする。同局と同様のUAV部隊を持つ関東地方整備局が視察に訪れた際に好感触を得ており、管内の事務所だけでなく、ほかの地方整備局に水平展開する。
キットに使ったのは、市販品のロープやコーンなど。あらかじめ必要な長さに切ったロープと三平方の定理を使って“計測することなく”直角をつくり、国家資格の実技試験で要求される基本的な飛行技能の「スクエア飛行」や「8の字飛行」を練習できる10m×18mの長方形のコースを設営する。初めは2、3人で設営に15分程度かかるが、慣れれば10分程度に短縮できる。同事務所のUAV調査技術試験飛行隊「Qgi-Hornets(キューギホーネッツ)」は8分20秒で設営を終えた。
同事務所は、災害現場で必要なUAV操作技術を身に付けるために開発した「コンコルド検定」を簡易キットと併せて展開する。同検定は、災害現場でのフライト経験を踏まえた高難易度コースで、操作スイッチが左右逆になる「逆操作」や、斜め操作での距離感の違い、急な指示に対応できる操作技術を学ぶことができる。初見の合格率は4割を下回る。
キューギホーネッツの田実良一隊長は「来年度からUAVの包括許可・承認がなくなり、内部資格制度で飛行していたわれわれ職員もライセンスを切り替える必要がある。甚大化・頻発化する災害からの一日も早い復興のために、技術開発や人材育成の観点からTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の活動に貢献したい」と力を込めた。
キットに使ったのは、市販品のロープやコーンなど。あらかじめ必要な長さに切ったロープと三平方の定理を使って“計測することなく”直角をつくり、国家資格の実技試験で要求される基本的な飛行技能の「スクエア飛行」や「8の字飛行」を練習できる10m×18mの長方形のコースを設営する。初めは2、3人で設営に15分程度かかるが、慣れれば10分程度に短縮できる。同事務所のUAV調査技術試験飛行隊「Qgi-Hornets(キューギホーネッツ)」は8分20秒で設営を終えた。
同事務所は、災害現場で必要なUAV操作技術を身に付けるために開発した「コンコルド検定」を簡易キットと併せて展開する。同検定は、災害現場でのフライト経験を踏まえた高難易度コースで、操作スイッチが左右逆になる「逆操作」や、斜め操作での距離感の違い、急な指示に対応できる操作技術を学ぶことができる。初見の合格率は4割を下回る。
キューギホーネッツの田実良一隊長は「来年度からUAVの包括許可・承認がなくなり、内部資格制度で飛行していたわれわれ職員もライセンスを切り替える必要がある。甚大化・頻発化する災害からの一日も早い復興のために、技術開発や人材育成の観点からTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の活動に貢献したい」と力を込めた。













