情報通信設備3社の3月期第2四半期決算/全社が増収営業増益/過去最高の売上高に | 建設通信新聞Digital

11月15日 土曜日

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情報通信設備3社の3月期第2四半期決算/全社が増収営業増益/過去最高の売上高に

*単位100万円、カッコ内は前年同期比増減率、△は損失または減少、上段は26年3月期第2四半期、下段は26年3月期通期予想、掲載順は売上高順
 情報通信設備工事大手3社の2026年3月期第2四半期決算(連結)が、13日に出そろった。NTT関係の情報通信設備事業やICT関係のソリューション事業が好調で、全社が増収営業増益だった。第2四半期として過去最高の売上高も全社が記録している。 売上高は、エクシオグループが通信キャリア、都市インフラ、システムソリューションの全セグメントで増えた。伸びた具体的な案件として、文部科学省が推進するGIGAスクール構想の第2期に当たる取り組みのNext-GIGA、データセンター、モバイル系容量対策を挙げる。
 コムシスホールディングス(HD)は、NTT設備事業のモバイル工事とITソリューション事業での情報端末の調達・保守案件が好調だった。ミライト・ワンは、主にICTソリューション事業とNTT事業がけん引した。
 営業利益は、エクシオグループとミライト・ワンが2桁の伸び率となった。各社は、「売上高増に加え、以前から行っている原価低減施策が寄与」(エクシオグループ)、「NTT設備事業の好調、ITソリューション事業の売上連動による好調、社会システム関連事業が堅調に推移したことにより増」(コムシスHD)、「売上高の増加に加え、企業/環境社会基盤ドメインと通信基盤ドメインの両方で利益率の改善が図られた」(ミライト・ワン)としている。
 完成工事総利益率(粗利率)は、エクシオグループが前年同期比で0.7ポイント上昇の14.4%、コムシスHDが0.6ポイント上昇の13.8%、ミライト・ワンが1.2ポイント上昇の14.2%だった。
 業績の先行指標である受注高は、エクシオグループとミライト・ワンが伸び、共に過去最高となった。エクシオグループは、Next-GIGA案件、モバイル系容量対策工事、電気設備工事の大型案件の獲得を押し上げ要因に挙げる。ミライト・ワンは、ICTソリューション事業、環境社会イノベーション事業、NTT事業が増加した。コムシスHDは、社会システム関連事業で前期に大型案件を受注したことによる反動減としている。