手すり先行システム足場の実機講習/主要メーカー9社の製品一堂に/仮設工業会 | 建設通信新聞Digital

12月2日 火曜日

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手すり先行システム足場の実機講習/主要メーカー9社の製品一堂に/仮設工業会

 仮設工業会(豊澤康男会長)は11月26日、埼玉県所沢市の同会東京試験所で、手すり先行システム足場の実機講習会を初開催した=写真。同会承認の主要メーカー9社の実機を一堂に展示し、それらを使って足場点検のポイントや各足場の相違点、特徴などを体験できる業界初の試みという。屋外には実大規模の3層8スパンの足場も設置し、組み立て・解体作業の留意点などを学べる講習となっている。第2回目は18日に開く。
 実機講習会は、同会が検討を進めている「足場等仮設機材適正使用事業者登録制度(仮称)」の登録要件の一つに位置付ける。この制度では、安全施工に関する高い技術力を有し、発注者、元方事業者などに信頼される施工業者を登録する。
 講習会の開催に当たり、豊澤会長は「従来の枠組み足場と比較すると、システム足場は、一つひとつの部材を組み立てていくことで強度や剛性を担保しており、特有の組み立て・解体や点検のノウハウをしっかりと習得することが重要だ。システム足場を安全かつ効率的に運用するには、力学特性に基づく知識とともに、メーカーごとの特徴や違いを理解することが求められる。講習会の成果が『足場にかかる全ての建設作業者が、毎日、無事に家に帰る』という、われわれの最大の目標につながることを願っている」とあいさつした。
 講習会では、チェックリストや点検時の注意ポイントなどを解説する座学をはじめ、展示足場による屋内演習と実大足場を使った屋外演習を実施した。