【シンガポールと北米けん引】
海外建設協会(佐々木正人会長)は、2025年度上期(4-9月累計)の海外建設受注実績の速報値をまとめた。受注総額は、前年同期比62.6%増の1兆6178億円となった。海外受注はコロナ禍以降、上期時点は1兆円前後で推移してきたが、今期はシンガポールや北米で大型受注が集中し、過去最高額を大幅に更新した。 調査対象は、会員52社が受注した1件1000万円以上の案件。受注総額の内訳は、本邦法人が90.7%増の4076億円、現地法人が54.9%増の1兆2102億円となっている。
地域別に見ると、最大シェアを占めるアジアは、85.2%増の1兆0809億円となり、上期時点で1兆円の大台を超えた。1000億円超などの大型案件の受注が複数あったシンガポールの伸びが目立った。それに次ぐ北米は、62.7%増の4166億円だった。500億円超の大型受注が複数あった。アジアと北米を合わせた受注金額が、全体構成比の9割を超えるのは初めて。
このほか、大洋州が26.3%増の550億円、東欧が29.7%減の515億円、アフリカが364.3%増の54億円、欧州が49.4%増の51億円、中南米が87.2%減の28億円などとなっている。
国別の上位は、受注金額6384億円のシンガポールがトップで、2位は3987億円の米国、3位は1040億円のタイ、4位は801億円の台湾、5位は525億円のマレーシアとなった。
プロジェクト別の受注額を見ると、公益施設が3797億円(構成比23.5%)、空港が2160億円(13.4%)、鉄道が1961億円(12.1%)、商業ビルが1604億円(9.9%)、住宅が1567億円(9.7%)、道路が1512億円(9.3%増)、工場が1378億円(8.5%)などとなっている。
資金源別では、「公共(自己資金)」がほぼ倍増の8506億円となり、7126億円だった「民間(現地・日系企業)」を初めて上回った。
通期の海外建設受注額は、下期の状況次第だが、25年度も2兆円台に届くのは確実とみられ、どこまで過去最高水準を高められるかが注目される。
海外建設協会(佐々木正人会長)は、2025年度上期(4-9月累計)の海外建設受注実績の速報値をまとめた。受注総額は、前年同期比62.6%増の1兆6178億円となった。海外受注はコロナ禍以降、上期時点は1兆円前後で推移してきたが、今期はシンガポールや北米で大型受注が集中し、過去最高額を大幅に更新した。 調査対象は、会員52社が受注した1件1000万円以上の案件。受注総額の内訳は、本邦法人が90.7%増の4076億円、現地法人が54.9%増の1兆2102億円となっている。
地域別に見ると、最大シェアを占めるアジアは、85.2%増の1兆0809億円となり、上期時点で1兆円の大台を超えた。1000億円超などの大型案件の受注が複数あったシンガポールの伸びが目立った。それに次ぐ北米は、62.7%増の4166億円だった。500億円超の大型受注が複数あった。アジアと北米を合わせた受注金額が、全体構成比の9割を超えるのは初めて。
このほか、大洋州が26.3%増の550億円、東欧が29.7%減の515億円、アフリカが364.3%増の54億円、欧州が49.4%増の51億円、中南米が87.2%減の28億円などとなっている。
国別の上位は、受注金額6384億円のシンガポールがトップで、2位は3987億円の米国、3位は1040億円のタイ、4位は801億円の台湾、5位は525億円のマレーシアとなった。
プロジェクト別の受注額を見ると、公益施設が3797億円(構成比23.5%)、空港が2160億円(13.4%)、鉄道が1961億円(12.1%)、商業ビルが1604億円(9.9%)、住宅が1567億円(9.7%)、道路が1512億円(9.3%増)、工場が1378億円(8.5%)などとなっている。
資金源別では、「公共(自己資金)」がほぼ倍増の8506億円となり、7126億円だった「民間(現地・日系企業)」を初めて上回った。
通期の海外建設受注額は、下期の状況次第だが、25年度も2兆円台に届くのは確実とみられ、どこまで過去最高水準を高められるかが注目される。











