「野音」として親しまれた日比谷公園大音楽堂の再整備が始まろうとしている。工事の完了予定は2030年だが、今から完成が待ち遠しい◆日本初の本格的な野外音楽堂といわれる同地。100年以上の歴史を持つ野音は改築を繰り返しており、現在のステージは三代目に当たる。何度かライブに赴いたが、空と緑に囲まれた開放感、夕方から夜へと移ろう中で響く音楽が心地よく、非常に印象的な体験だった◆現施設には老朽化のほか、入り口の急勾配、車椅子席の配置などバリアフリー面での課題もある。新たな野音はこれらに加え、楽屋や倉庫、バックヤードの不足といった演者側の声にも応えた施設となる予定だ◆多様な人々が困難を感じずに楽しめることがより良いエンタメの条件だ。新たな「聖地」の誕生を心待ちにしている。












