街路樹の伐採は時に住民から非難を浴びる。倒木の恐れや通行支障を理由に伐採を考える道路管理者と、窮屈な都市に彩りを与える貴重な緑を残してほしいと考える住民。認識のすれ違いが大きいほど対立は深まり、事態は平行線をたどる◆安全と景観、コストとサービス。あらゆる行政判断がそうであるように、街路樹においてもまた複雑に絡み合う要素を解きほぐし、てんびんにかけながら決断を下さねばならない◆街路樹による事故を未然に防ぐため、国は点検指針の策定作業を進めている。案では地域との丁寧な合意形成が撤去に寄与するとうたう◆通勤路でも桜の伐採が始まった。貼り紙には「通行上の接触・倒木の危険があるため」とある。頭では理解しつつも、来春を思い一抹のさみしさもないと言えばうそになるだろう。











