山口県は、県医療の中核を担う県立総合医療センターなどの建て替え・機能強化の着実な事業の進捗(しんちょく)を図る。総合医療センター建設用地内に建設する環境保健センターの設計は今年度、仕様書などの変更により公募型プロポーザルの手続きを中止したことを踏まえ、2025年度の事業費を減額し、26年度予算案に改めて6342万4000円を計上して、再公募する予定だ。新病院建設については、予算案に7億8457万3000円を計上し、病院用地を取得するとともに、造成工事に着手する。同事業は、新興感染症や県民の多様化・高度化する医療ニーズなどに対応し、将来にわたって県医療の中核的役割を果たしていくための機能強化のため、老朽化・狭あい化した施設を移転新築する。移転先は、防府市市大崎~佐野の広域防災広場の西側隣接地約11.5ha。
環境保健センターは新型コロナウイルス感染症などの新興・再興感染症、水・大気汚染など、県民の健康危機への対応のほか、県の衛生・環境行政を支える中核研究機関。施設の老朽・狭あい化が著しく、今後の新たな健康危機に適切に対応するため、県立総合医療センター建設用地の敷地約1万0800㎡に移転する。規模は、山口市内にある既存の葵庁舎と大歳庁舎の2施設の合築による諸室の統合・共有化のメリット、機能強化に必要な面積などを考慮し、約6400㎡程度を想定している。
新病院については現在、佐藤総合計画・巽設計コンサルタントでJV設計を進めている。規模は7階建て(免震構造)の病院本館のほか、リニアック棟(耐震構造)、教育・研修棟(同)で構成する総延べ約6万7000㎡の計画となっている。病床数は512床。概算事業費は、約750億円を見込む。27年度中に本体工事に着手し、30年度の完成、開院を予定している。
