
清水建設は、土木の設計・施工計画を自動化するプラットフォーム「Shimz DDD」を構築した。今後は、原則として土木工事の全ての設計施工案件の図面を当初からBIM/CIM対応とし、2次元図面で発注される施工案件についても、必要に応じてBIM/CIM化を図る。既にジャカルタ地下鉄の現場では鉄筋施工図自動化システムを先行導入しており、その結果、配筋施工図の作成で50%、図面の各種照査業務で70%の省人化を実現した。
建設業への改正労働基準法の適用を受け、土木設計者の業務時間が大きく制限される中、対応できる案件数の減少や、消化力を維持するための外注費の増加が新たな課題として浮上している。
プラットフォームは設計の自動化、設計ワークフローのデジタル化、設計情報の利活用の3領域を横断する。対象となる設計・施工計画業務は、仮設計画を含む構造計画、構造解析、構造照査、施工図作成、図面照査、設計関連情報の共有化などとなる。
設計の自動化では、配筋施工図の作成、修正、照査を大幅に省人化する自動化システムが特徴の一つとなる。開発に当たっては、鉄筋のあらゆる加工パターンをモデル化し、自動化のベースとなる統一の情報モデルを整備するとともに、発注者ごとに異なる設計基準をデータベース化した。
今後、設計施工案件の場合、初めに同社のエンジニアがBIM/CIM対応の3次元モデルを設計・構築する。配筋施工図自動化システムにより、成果物である3次元モデルをデータベースに照らして、配筋計画の不具合の有無を照査し、設計品質を確保する。
配筋施工図は、2次元の展開図、加工図、鉄筋集計表で構成する。従来は個別に作成していたが、BIMの機能により3次元モデルから任意の躯体断面を切り出し必要な配筋施工図を自動生成できるようになった。これにより図面間の不整合が解消され、大幅な省人化につながる。
一方、2次元図面のBIM/CIM化については、2次元CAD図面から鉄筋の形状・径・配筋間隔などの情報や施工範囲・位置を読み取り、統一モデルに基づいて3次元化。各部材に属性を付与し、最終的に設計基準との整合性を確認して図面品質を確保する。
