日本建設業連合会の建築本部建築技術開発委員会は、2025年度「建設業における研究開発に関するアンケート調査結果報告書」をまとめた。研究開発費の前年度比が、同額または増加した企業は全体の約6割を占めた。
調査は、建築本部の委員会参加企業60社を対象に実施し、25年3月末時点の状況について49社から回答を得た(回答率81%)。
回答者のうち、研究開発費を公開している38社の合計は約1224億円で、この5年間は毎年増加傾向にある。研究開発費の規模別は、20億円以上が12社と最多で、10億―20億円未満が7社、5億―10億円未満が4社などとなっている。
研究開発費の前年度比は、最大値が187%、最小値が29・7%。同額または増加した企業の割合は57%で、減少は43%だった。前年度比の平均値は102%となり、14年度以降12年連続で100%を上回った。
研究開発費の投入先比率は、基礎研究が14%、応用研究が15%、開発が71%で、過去5年間で傾向に大きな変化は見られないが、開発は若干増加した。各社合計費用のテーマ別比率は、建築テーマが41%、土木テーマが40%、共同テーマが10%で、こちらも同様の傾向が続いている。
回答39社・計3722件の研究開発テーマを技術分野別に見ると、「品質・生産性向上」が47%で最多となり、次いで「地球環境」が20%、「安全・安心」が15%、「快適・健康」が7%などとなっている。
回答39社の研究者総数は2491人で、このうち建築分野が47%(1182人)、土木分野が41%(1020人)、その他が12%(289人)を占めている。総数は21年度以降、増加傾向で推移しており、25年度は前年度に比べて40人増えた。女性研究者の合計は、前年度より53人増加して301人となった。
