日本製鉄は、九州製鉄所八幡地区(北九州市)で電炉への転換工事に着手した。6302億円を投資し、年間約200万トンの鉄を生産できる電炉1炉を新設する。本体工事は鹿島が担当。付帯工事については複数社を予定し、順次決定する。2029年度下期の完成・生産開始を予定している。大型電炉での高級鋼一貫製造・量産は世界初となる。
同社は、30年までに30%のCO2排出削減を目標に掲げ、大型電炉での高級鋼製造、高炉水素還元などといった革新技術の導入に取り組んでいる。大型電炉での高級鋼製造は、石炭由来の燃料を使う従来の高炉から電気を使う電炉への転換を実施する。
同地区と瀬戸内製鉄所広畑地区(兵庫県姫路市)、山口製鉄所(周南・山口県周南市)の3拠点で電炉3基の新増設・改造・再稼働を計画している。全体投資額は8687億円、生産能力は年間計約290万トンを見込む。25年5月に経済産業省の「排出削減が困難な産業におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業」の採択を受けた。
