建設機械メーカー大手3社の2026年3月期決算が11日までに出そろった。売上高は3社いずれも増収だった。利益面では、米国の関税政策の影響などでコマツ、日立建機ともに営業減益、コベルコ建機も経常減益だった。27年3月期予想は、コマツが減収減益、日立建機とコベルコ建機は増収増益と見通した。
コマツは、主力の建設機械・車両部門の売上高が前年度比0.2%増の3兆8060億円だった。銅需要が堅調に推移してチリなどで鉱山機械の販売が増加し、中南米地域は13.7%増と伸長した。鉱山機械の販売は、アフリカ地域でも堅調で15.9%増。欧州はドイツや英国のインフラ投資計画などを背景に一般建機が伸び、10.8%増となった。
売り上げが大幅に落ち込んだのはアジア地域で32.9%減となった。石炭価格が低調で、インドネシアでの鉱山機械需要が低迷した。国内は一般ユーザー・レンタル向けともに需要が落ち、4.6%減だった。
27年3月期予想は減収減益の見通し。中東情勢の影響は、売上高で901億円のマイナス、利益面では188億円のコスト増と試算した。米国の関税政策では378億円のコスト増を見込む。
日立建機は、欧州地域やOEM(相手先ブランドによる製造)供給などを除く米州独自展開事業が堅調だった。販売価格引き上げ効果などもあり増収となった。営業利益は、米国関税の影響や成長投資コストの増加などで減益となった。地域別売上高では、欧州地域が前年同期比26%増と伸長した。
27年3月期予想は増収増益と見通した。油圧ショベルは、主力の北米・欧州地域需要は前年度並み、アジアやアフリカ地域は前年度からの反動減があるとした。利益面では、鉱山向け建機やアフタービジネスが伸び、製品・サービス構成の改善で採算性が向上する予定。米国の関税政策の影響は、前年度比で210億円の原価増と試算した。このうち、売価転嫁で147億円を吸収する予定。中東情勢の影響は不確実性が高いとして予測に織り込まなかった。
コベルコ建機は、エンジン認証問題に関する補償金収入のはく落などで経常減益となった。27年3月期予想は増収増益とした。各種コスト増は見込むものの、海外向け販売台数の増加などで業績を引き上げる計画。国内需要は、建設機械の価格高騰で入れ替え需要が低迷し、需要は落ち込むとした。海外は、北米は建設需要が堅調、欧州は英国やイタリアを中心に需要回復を見込み、それぞれ前年度比で需要増と見通した。
