不動テトラは、海洋環境の保全と経済活動を両立させる「ブルーエコノミー」領域をターゲットにした新たな事業創出に挑戦する。初弾として波力発電装置の開発を手掛けるYellow Duck(神戸市、中山繁生代表CEO)と共同で、浮体式波力発電システムの実証実験を行った。不動テトラが持つ高度な水理関連技術と充実した検証環境を活用することで、波の力を利用して電気を発生させる新たな再生可能エネルギーの実海域での適用に向けた技術的課題を検証した。
実験は不動テトラの総合技術研究所(茨城県土浦市)内にある、波の高さや周期を人工的に制御して発生させられる平面水槽を使用。最も発電効率が高いと考えられる波の周期の調査をはじめ、さまざまな波浪条件下での浮体の動揺や係留系の挙動確認などを実施した。今後、実証実験を通じて得られたデータや知見を基に、実海域での運用を見据えた装置の改良・開発を進める。
さらに不動テトラは今回のスタートアップ(新興企業)との共創・開発支援を皮切りとして、強みを持つ海洋土木や消波根固めブロック関連事業につながるブルーエコノミー領域のさまざまなテーマで探索を継続する。中長期的な視点で持続可能な社会の実現に貢献できる事業の種を育成していく方針だ。
