旭建設(宮崎県日向市)と扶和ドローン(宮崎市)は、宮崎県日向土木事務所発注の永田工区道路改良工事現場で、全天候型ドローンポートを活用した次世代UAV(無人航空機)の完全自動化・自律飛行の実証実験を実施した。
旭建設によると、九州の土木現場で、DJI社製ポートを活用し、スケジュール飛行から自動離着陸、3次元測量・点群化までの一連のフローを完全自動化させた実証実験は初となる。現場管理の完全無人化システムの確立により、建設業が抱える人手不足や高齢化といった課題解決につながることが期待される。
全天候型ドローンステーション「Dock3」を導入し、旭建設が本社から建設現場を遠隔統合管理し、扶和ドローンが技術支援とデータ解析を担った。実証では▽設定時間での自動運航(安全パトロール)の確立▽3次元空撮測量(日々の出来形確認)の完全自動化▽異常時の遠隔手動操縦へのシームレスな切り替え――の3点を確認した。
UAVは、あらかじめ設定した時間に自動で離陸し、事前に組んだルートを巡回し、現場の映像を本社に配信後、自動帰還することに成功した。データは本社DXルームのクラウドに共有され、土量計算などに必要な3次元点群モデルを45分で自動生成した。
さらに、自動飛行中に異常が発生した想定の下、自動航行から本社スタッフ(有資格者)が遠隔手動操縦に切り替え、帰還させるフェイルセーフ機能の有効性も確認した。
システムの確立により、複数現場のUAVを本社から一括管理する完全遠隔・自動化施工管理を実現する。同社は、日常的な現場管理だけでなく、中山間地域のダム管理や道路維持、海岸の浸食点検、災害発生時の迅速な被災状況確認への応用展開を見据える。今回の実証実験の成功を受け、6月に一般公開の現場見学会を開く予定だ。
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