大手・準大手ゼネコン23社(単体27社)の2026年3月期の連結決算が15日に出そろった。ゼネコンとして初めて売上高が3兆円を超えた鹿島を筆頭に、約半数の11社が過去最高を記録。営業利益は10社が過去最高を更新した。中東情勢に関連した懸念はあるものの、現状、影響は顕在化しておらず、27年3月期も多くの企業がさらなる好業績を予想する。
売上高は連結で17社が増収、6社が減収となった。豊富な手持ち工事の進捗(しんちょく)に加え、建設工事の単価上昇や活発なM&A(企業の合併・買収)なども売上高を押し上げている要因だ。営業利益は21社が増益、2社が減益となった。厳しい案件であえて競争するような状況になく、受注時から採算性を確保しており、追加・変更工事も獲得できている。
単体の完成工事総利益(粗利)率は回答した25社中、21社が前年同期を上回った。建築の粗利率はターゲットとなる10%に近い水準または上回る企業が6割の16社まで回復した。土木の粗利率は鹿島(24・6%)や大成建設(23・0%)が20%を超える高い水準で着地した。
27年3月期の通期連結業績は19社が増収、16社が営業増益と予想している。減収や減益予想の企業も多くが前期からの反動減が主な要因で、売上高、利益ともに継続して高い水準で推移するとの見立てが大勢を占める。
中東情勢に端を発する原油由来製品の調達問題については、大手・準大手では目立った影響は確認されていない。「地方の中小建設企業は影響が深刻だが、ロイヤルカスタマーである全国ゼネコンは工事が止まるほどの影響は受けていない」(業界団体幹部)、「前回の物価高騰時とは違ってニュースで大々的に取り上げられており、発注者に理解してもらいやすい環境にある」(準大手ゼネコン)など業績への影響は限定的だという見方が強い。
ただ、今後、製品の受注・出荷が停止されれば、工程遅れにつながることから継続的に注視するとの声が大多数だった。

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