宮城県登米市は、山下設計に委託していた「市(仮称)地域交流センター」の基本設計の概要を公表した。RC+S造4階建て延べ6623㎡の行政棟、S造3階建て延べ4821㎡の市民交流棟、同2081㎡の図書館棟など総延べ1万3527㎡の複合施設を整備する。事業費は約148億円と試算。今後、別途実施している既存庁舎現況調査などを踏まえ、将来の公共施設のあり方等を総合的に検討・判断し、事業継続の可否を決める。
中心市街地の空洞化や、老朽化が進む迫庁舎や公民館、図書館などの施設の維持・更新への対応が求められている中、都市機能の集約や地域間を公共交通で結ぶコンパクトな拠点づくりの中心施設として整備に取り組む。
基本設計によると、コンセプトは「コネクションモール(共用交流空間)を中心とした複合施設が創出する中心市街地のにぎわいを市内外に波及し、登米市全体の魅力を高める」と設定。複数の交通機関が乗り入れ可能な「登米ターミナル」を整備するとともに、各機能が融合する相乗効果を最大限に生かせるよう、拡張が可能な共用スペースを充実させる。
配置計画では、既存の迫中江中央公園や周辺施設からのアプローチを踏まえ、明確に歩車を分離した動線とする。また、浸水想定区域という敷地特性を考慮し、敷地の西側を災害対応、東側を避難対応と役割を分け、災害時には円滑な対応が可能となるよう計画している。
さらに、環境配慮計画として、エネルギー消費を抑えた快適な生活環境を確保するパッシブデザインを採用し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの実現を目指す。
