国土交通省は、土木工事標準歩掛のアンカー工の改定に向けた調査を始める。毎年実施している施工形態動向調査で日当たり施工量に変動があったため、現場実態をより詳細に調べる。調査結果を踏まえ、早ければ2028年2月に改定する。
地滑り対策や法面崩落対策に採用するアンカー工(ロータリーパーカッション式)の施工合理化調査を今年度に実施する。5月に各地方整備局などに調査依頼を発出した。
昨年度の施工形態動向調査で日当たり施工量の変動を把握したため、合理化調査で労務や材料、機械の稼働時間などの実態を受注者に確認する。現場の働き方改革への対応や建機の回送時間、工種特有の施工条件などを念頭に入れながら、日当たり施工量の変動量やその理由を調べる。
合理化調査は毎年度30-40程度の工種を対象に直轄・補助工事で実施している。土工や基礎工など一般的な工種は100現場程度を抽出して調査するが、アンカー工は採用現場が少数と見られるため全数調査を想定する。
来年度は合理化調査で集めた現場データを分析する詳細解析を実施して変動要因を特定する。これまで合理化調査の対象となった工種のほとんどで歩掛改定が行われている。
土木工事標準歩掛は、請負工事費と直接工事費の積算に使用する。標準的な条件で施工した場合の労務、材料、建機などの職種、規格、所要量を工種ごとに設定している。
施工形態動向調査で変動が見られた職種は合理化調査、詳細解析を実施し、おおむね3年程度をかけて歩掛を改定している。
