国土交通省は、23日に開かれた自民党の「官公庁営繕を考える議員の会」総会で、官庁営繕事業の標準的な庁舎新築の工事費が2019年度と比べて直近で5割ほど上昇しているとの試算結果を示した。資材価格や労務費の増大が工事費全体を押し上げている。予算が横ばいであれば事業量の目減りは避けられない。会合に出席した全国建設業協会は実質事業量の増加に向けた公共事業予算の確保を要望した。
試算ではRC造4階建て延べ3000平方メートルの庁舎をモデルに、19年度と26年度の新築工事(設備工事は除く)の工事価格を比較した。各年度の積算単価を基に、同じ工事を実施した場合の価格を算出した結果、19年度の4億8900万円に対し、26年度は7億5300億円と54%の増加となった。
このうち材料費は41%、労務費は67%上昇した。国交省のまとめによると、19年度と比べた26年度の資材価格は1・39倍、公共工事設計労務単価(全国・全職種平均)は1・33倍となっており、資材と労務の上昇分が工事価格を押し上げていることが分かる。
国交省は25年10月の議連総会でも同様の試算を示している。同じ条件で算出した25年度の試算結果は19年度比33%増の6億5200万円だったため、この1年でさらに2割ほど上昇したことになる。
会合では全建、公共建築協会に対し、官公庁施設整備に関する要望を聴取した。全建は、資材価格や労務費の上昇により地域建設業を取り巻く経営環境は厳しさを増していると訴えた。
その上で、物価高騰を踏まえた実質事業量の増加に向け、25年度補正予算と26年度当初予算の合計を大幅に上回る公共事業予算の確保を要望した。
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