首都高速道路会社の青木由行社長は6月25日、東京都千代田区の本社で就任会見を開いた=写真。同社初の供用区間である京橋~芝浦間4.5㎞が開通した1962年に生を受けた青木社長は、「価値を保全することはもちろん、あらゆる知恵や知見を動員して少しでも価値が上がる形で次世代に継承できるよう、足元から取り組んでいきたい」と、長期的な視点で事業を推進する意向を示した。
同社初のプロパー出身でトップを務めた寺山徹前社長から引き継ぐ。青木社長は「(寺山氏は)『ミスター首都高』といわれている方。取り組みをしっかりと継承していくことが第一だ」とした上で、「目の前のことを一つひとつ真摯(しんし)に対応していく。国土交通省に勤めていた頃には見えていなかった仕事の苦労や悩みを勉強させてもらいたい」と決意を語った。
直近の課題としては、22日に公正取引委員会から道路清掃業務の入札に関して改善措置要求を受けたことに触れ、「民営化当時の精神に立ち戻り、透明性や競争性を基本としつつ、昨今の人手不足や経費の増大にも的確に応えられるような抜本策を検討していく」とした。10月から料金を1割引き上げる改定案については、「昨今の物価高でご負担をおかけすることになるが、利用者のご理解を得ながら準備を進めていく」と語った。
