福岡労働局などは2日、福岡国際空港が整備している「福岡空港国内線複合施設及び既存ターミナルビル増改築工事」の現場パトロールを実施した。施工を担当する大成建設九州支店の村上和広作業所長が案内し、墜落災害やクレーン災害の防止対策、熱中症対策、高齢・外国人労働者の労働災害防止への取り組み状況を確認した。
1日から7日までの「全国安全週間」の一環で、建設業労働災害防止協会福岡県支部と実施した。パトロールには鈴木一光局長のほか、小河征午福岡中央労働基準監督署長、同支部の佐々木克也事務局長らが参加した。
村上所長は、現場の安全方針について「労働者全員を無事な体で家に帰す。誇りと自信と強い決意を持った愛のある安全衛生管理を徹底する」と説明した。
パトロールでは、現場で実施する墜落・転落災害を防止する安全設備の設置状況や熱中症予防対策などを同社が説明。さらに、現場独自の外国人労働者向けの労働災害防止対策として、多言語に対応した安全注意や安全ルールブックを作成して、QRコードも記載した。英語や中国語、ベトナム語に翻訳され、外国人労働者も日本人作業員と同じ安全情報を入手できる仕組みとなっている。
パトロール後、鈴木局長は「防護ネットが広く張られ、手すりも2mと高く設定されているのが良い。熱中症対策でも、朝の健康管理で問題があれば看護師のいる健康相談室に案内する体制や、階段ごとの水分補給など、さまざまな工夫が十分に凝らされている」と評価した。小河署長も「一つひとつの安全対策について、二重三重に細やかな工夫がある」と話した。
同工事は、国内線ターミナルビルと一体化した商業施設、ホテル、バスターミナル機能を持つ複合施設を建設するものとなる。施設規模はS造11階建て延べ4万3347㎡。設計・監理は梓設計・隈研吾建築都市設計事務所・西日本技術開発JVが担当。
2025年4月1日に着工し、現在の進捗(しんちょく)率は31%。鉄骨建方・地上躯体工事などを進めており、現在は約350人が入場し、60歳以上の高齢者労働者や外国人労働者が2割程度を占める。7月9日に上棟する。工事最盛期の11月には約1000人が現場に入る見通しだ。工期は27年5月31日まで。建設地は福岡市博多区大字下臼井778-1。
