経済産業省は10日、脱炭素社会を見据えたサプライチェーン全体でのCO2排出削減に向け、2026年度に設置した「GX(グリーントランスフォーメーション)フューチャー・リーグ」の初年度会員数が2688社に決定したと発表した。会員企業は10月末までに30年度のCO2排出削減目標と目標達成に向けた具体的な施策を提出する。取組内容に応じて、各企業にはGX経済移行債を活用した20兆円規模のGX投資支援を実施していく方針だ。
26年度から、年間10万t以上のCO2を排出する企業に排出量取引制度の参加が義務化されたことを踏まえ、これまでのGXリーグの取り組みを刷新。参画企業自らの取り組みにとどまらず、サプライチェーン全体で排出量削減を促す枠組みとした。会員企業は6月末まで募集していた。
会員企業は今後、30年度のCO2排出削減目標の設定に加えて、▽GX需要創出に向けたGX製品・サービスの率先的な調達・販売の取り組み▽中小企業などのサプライヤーとのGX推進に向けた協業▽金融機関によるファイナンス面の取り組み強化--などの施策展開が求められる。
26年度のGX関連予算の支出は、中小企業を除き、GXフューチャー・リーグに入会していることを要件とし、各企業の排出量削減目標と需要創出に向けた施策の提出が必須となっている。会員企業の需要創出の評価は、「GX需要創出に向けた研究会」が6月に示したGX率先実行宣言の見直しを踏まえ、プラチナグレードを取得している場合に加点評価する方針だ。プラチナグレードは、製品ごとに政府や業界が掲げる目標を上回る目標を示した企業を認定する。
GXフューチャー・リーグの前身となるGXリーグは、23年2月の「GX実現に向けた基本方針および脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案(GX推進法案)」の閣議決定を受け、同年4月に活動を開始した。GXに向け意欲的に取り組む企業が参画し、企業自らの25年度、30年度のCO2排出削減目標の設定を求めるとともに、それぞれの目標達成に向けた排出量取引も展開してきた。
