日本空調衛生工事業協会(小島和人会長)は、会員企業を対象として2025年度に実施した働き方改革に関するフォローアップアンケートの結果をまとめた。施工現場の閉所状況は、4週8閉所以上の割合が前年度より13ポイント上がって58%となり、5割を超えた。下請け工事や民間工事でも上昇した。結果を発表した15日の理事会後会見で、小島会長は「総じて改善状況にある」と受け止めを語った。
4週8閉所以上を受注形態別で見ると、元請けは4ポイント上昇の63%、下請けは18ポイント上昇の54%だった。発注者別では、民間工事が16ポイント上昇の56%(元請け61%、下請け53%)、公共工事が6ポイント上昇の68%(元請け72%、下請け59%)となっている。
一般職員の年間残業時間は、36協定の原則上限である360時間以内の割合が68.9%だった。部門別で見ると、「設計・積算」「営業」「その他」の3部門が8-9割だったのに対し、「工事」が56.6%にとどまった。依然として工事部門が他の部門より低い状況となっている。
一般職員の月間残業時間は、36協定の原則上限である月45時間以内が89.9%。工事部門は85.4%、他の3部門は9割台となった。
「労働生産性」と「36協定の締結状況」の2項目を新規で調査した。労働生産性は、12社の回答から「労働者1時間当たりの完工高」を算出したところ、1万2299円だった。36協定の締結状況は、一般条項を全ての事業場で締結していたのが91.2%となっている。
会見で小島会長は、施工現場の閉所状況に触れ、「4週8閉所以上が民間工事や下請けを問わず、増えてきている。全国的に4週8閉所が当たり前になってきた。建設業全体として良いことだ」と評価した。他方で、大林組が熱中症対策として7、8月に現場の作業時間帯を変更する取り組みを始めたことにも言及し、「酷暑の問題もある。この先、果たして毎月8閉所でいいのか」と提起した。
