徳島県は、WTO対象の「藍場浜公園西エリア・新ホール整備事業基本・実施設計業務」の公募型プロポーザルを実施した結果、石本建築事務所を優先交渉権者に特定した。27日に公開プレゼンテーションを実施した。同者は、あわぎんホールから藍場浜公園をリニアにつなぐコモンデッキや新ホール屋上を緑化して自由に散策できる立体公園などを提案した。
同者のテーマは「『藍場浜コモンデッキ』”みずべ”から”まち”へ文化と賑わいの”連”なりを育む水都徳島の晴れ舞台」。あわぎんホール、新ホール、藍場浜公園をデッキでつなぎ、回遊性を持たせる。デッキと公園が立体的に重なる部分を『まちかど広場』とし、情報発信ギャラリーやカフェなどを設置して賑わいをつくる。新ホール屋上は、公園の緑を継承する文化の森とし、新町川や眉山に囲まれた都市景観を楽しむことができるビューポイントとして県民に開放する。
新ホールの規模は、地下1階地上3階建て延べ1万0800平方メートルとしている。このうちホール部分は、シューボックスと扇状を合体したホール形状を提案した。客席1500席、プロセニアム(額縁舞台)間口10間の2層客席が最適としている。
コスト・工期縮減案が評価された。既存躯体を活用することで土工事を最小化するほか、3階建てのコンパクトホールによって躯体量と外壁表面積を抑える。架構はロングスパン化して杭打ち範囲と本数を縮減する。パッシブ技術とアクティブ技術を掛け合わせて、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyを達成する。これらによって、54億6600万円のコスト縮減効果があるとした。
プロポーザルの提案上限額は7億7000万円(税込み)に設定している。2次審査のプレゼンテーションには5者が進み、次点は香山建築研究所だった。履行期間は、基本設計が2027年3月19日まで、実施設計が28年4月10日まで。同年5月に着工し、工期は34カ月を見込む。

