富良野市は、橋梁長寿命化修繕計画をまとめた。これまでの重大な損傷や問題が発生してから対処する事後保全型から、損傷が顕在化する前に予防的に補修する予防保全型の維持管理に管理手法を転換し、長寿命化を図る。効率的な維持管理と予防保全型による長寿命化により、ライフサイクルコスト(LCC)を大幅に縮減する。また、地域の状況や代替路線の有無を確認・検討し、集約化と撤去を検討する。
現在、市には263橋の橋梁と1基の門型標識がある。うち建設から50年以上が経過した橋梁は62橋で、全体の24%を占めている。11年後の2035年に135橋(51%)、18年後の42年には198橋(75%)と老朽化の急速な進行が予想されている。
日常的な維持管理の基本方針は、5年ごとに実施する定期点検のほかに、日常点検、特別点検、異常時点検を実施し、施設の健全性の確保と改善に努める。
日常点検は、道路パトロールに併せて、施設の清掃などを実施する。特別点検は、主要部位の損傷が激しく、将来的に補修や補強が必要な特定の橋梁に対し、損傷の状態を調べるため毎年実施する。異常時点検は、自然災害などで重大な損傷が発生した施設に対して、損傷の応急対策を検討するため、緊急に実施する。
施設点検に基づく橋梁と門型標識の健全度の評価から、今後60年間の施設の劣化の進み方を予測し、LCCが最小となる修繕計画を立てた個別施設計画によると、維持・修繕費用が510億円から200億円まで縮小され、310億円のコスト縮減効果があると算出した。
短期的な数値目標については、263橋のうち約1割で新技術の活用を検討し、29年度までに約100万円のコスト縮減を目指す。迂回(うかい)路があり、集約化(撤去)ができる橋梁は、31年度までに1施設を集約化(同)し、将来的な維持管理コストを1500万円程度削減することを目指す。
門型標識1基については、新技術の活用により32年度までに約5万円程度のコスト縮減を目標とする。
