安藤ハザマとLisB(エルイズビー、東京都千代田区、横井太輔社長兼CEO)は、現場のヒヤリハット・改善提案ボットを共同開発し、実現場で利活用の検証を進めている。現場向けビジネスチャット「direct/ダイレクト」を通して報告し、2次元コード決済システム「PayPay」を通して協力会社の職長・技能者へのインセンティブを付与する。
建設現場の労働災害減少に向けて、両社は元請けと協力会社が一体となった双方向の安全活動を進めるとともに、ヒヤリハット・改善提案を容易、迅速に収集し、安全対策に生かす仕組みとして開発した。
エルイズビーが提供しているダイレクトは、スマートフォンなどで利用できる建設現場でのコミュニケーションツール。大手ゼネコンをはじめ1万社超が導入している。
従来のヒヤリハット・改善提案は、紙ベースで報告の負担が大きい。今回開発した仕組みでは、現場で気付いたときにその場で簡単に投稿できる。投稿に対しては、銀行口座への払い出しができないPayPayマネーライトを付与する。
送信テキストや写真などの報告データは、クラウド上で自動的かつリアルタイムに一元集約している。今後、報告データを基に、AI(人工知能)が将来起こり得る労働災害を予測し、現場にフィードバックも展開する考えだ。
6月から、安藤ハザマ施工の土木・建築の12現場で、元請け職員や協力会社職長・技能者を対象とした実証検証を開始した。現場からは「一体感が生まれた」「紙の報告より手軽で報告件数が増えた」などの声が寄せられている。
システムの開発背景や導入の狙いを、17日に開くエルイズビーユーザーカンファレンスの建設業向けセッションで発表する予定だ。
