千葉工業大学とASTROCEAN、大林組の3者は、10月に小型ロケットの洋上発射実験を実施する。ロケットの洋上発射実験は、3月に続く2度目。ロケット発射場には、大林組の投錨技術「スカートサクション」を採用する。
今回は、ロケット発射用浮体のサイズを前回より一回り小さくし、洋上への運搬性能や設置作業の効率性を向上させ、大林組が洋上風車の基礎とアンカーに適用するために開発した「スカートサクション」も採用する。夜間も浮体を係留することで、実験ごとに浮体を発射場所まで運搬する作業を省略し、打ち上げに適した天候を探ることに注力する。同社は、スカートサクションのロケット発射用浮体への活用や発射台の振動計測などを担当し、射場の建設・運営や将来の宇宙開発への貢献を目指す。
今回の成果は、2020年度に予定している高度30㎞の成層圏への到達を目指した千葉工大製小型観測ロケットの洋上発射実験に応用する。