
約62億円。青森市の2024年度の除排雪費用だ。このほど、臨時市議会に追加費用を計上したことで、過去最高だった21年度の59億円を超えた◆青森県内では年末年始からの累計で死者9人、死傷者140人以上、住家被害は約70件、非住家被害は200件を超え、災害クラスの大雪となっている◆津軽地方10市町村に災害救助法が適用されるなど、異例の状況の中、通常は夜間・早朝の除排雪作業を日中も実施。国と県、市が連携する「スクラム除雪」など、総力を挙げて対応に当たっている◆今冬は住民からの相談や苦情も非常に多く寄せられているという。雪国の生活に欠かせない除雪オペレーター。その使命と役割、責任の大きさに比べると、現行の報酬では割に合わないように思える。彼らの労苦に応える適切な処遇が必要だ。