安井事務所を特定/多治見市役所新庁舎の設計 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

中部・北陸

安井事務所を特定/多治見市役所新庁舎の設計

 岐阜県多治見市は、「多治見市役所新庁舎建築設計業務委託」の公募型プロポーザルを実施した結果、安井建築設計事務所を最優秀提案者に特定した。2億7300万円(税込み)を上限に、7日までに契約する。同者とアール・アイ・エー、久米設計、シーラカンスアンドアソシエイツ、内藤建築事務所の計5者が参加した。
 にぎわいや交流を市庁舎からまちへ広げる、広い視野を持った提案である点や、市民の意見をより多く取り入れようとしている点、市民の往来が多い1、2階の連続性が高い点などが評価された。
 概要は、新庁舎建築の基本・実施設計、駅北庁舎と自由通路の改修設計。事業場所は音羽町1-227ほか。履行期間は2026年11月30日まで。実施設計以外は今年10月31日までに完了させる。
 現本庁舎(日ノ出町2-15)は、老朽化と防災拠点としての機能に課題があり、15年に供用した駅北庁舎(音羽町1-233)とも離れていることなどから、駅北庁舎隣接地に新庁舎を整備する。
 新庁舎の延べ床面積は約8500㎡。建設地は、JR多治見駅と駅北庁舎の間に位置する虎渓用水広場西側の空地約3000m。自由通路や駅北庁舎と接続する。
 工期は、自由通路改修が26年4月から9月まで、駅北庁舎改修が同年9月から27年6月まで、外構を含む新庁舎が同年7月から29年5月まで、接続通路A・Bが28年12月から29年5月までを予定する。
 予定工事費は、外構を含む新庁舎が約69億7000万円、接続通路A・Bが約3億8000万円、駅北庁舎改修が約1億4000万円、自由通路改修が約4000万円。
 基本計画策定業務は、アール・アイ・エーが担当した。