博物館と美術館一体化/来年度ミュージアム構想に着手/堺市 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関西

博物館と美術館一体化/来年度ミュージアム構想に着手/堺市

現在の堺市博物館
 堺市は、2025年度から(仮称)堺ミュージアムの基本構想案策定に着手する。学識者らで構成する懇話会を設置し、施設の在り方や展示手法などについて意見を求める。25年度末までに同案を取りまとめたい考え。当初予算案に、懇話会開催費など事業費162万円を計上している。
 「堺市博物館」の博物館機能と、美術館「堺アルフォンス・ミュシャ館」を一体化させた施設として検討する。
 同市文化観光局によると、懇話会を年度内に4回程度実施、寄せられた助言などを基に25年度末までに基本構想案をまとめる。策定支援業務などの外部委託は予定していない。施設の規模や、整備スケジュールなども未定だ。
 建設地は、堺区大仙町にある旧大阪女子大跡地の活用を見込んでいる。
 堺区百舌鳥夕雲町2にある堺市博物館は、世界遺産・百舌鳥(もず)古墳群をはじめ、同市の歴史・文化を紹介する施設として1980年に開館した。規模は、RC造地下1階地上3階建て延べ6371㎡。開館から40年以上経過し、建物は老朽・狭あい化している。
 堺アルフォンス・ミュシャ館は、市が所蔵している芸術家・ミュシャのポスターや絵画などを展示する施設で、JR堺駅前にある再開発ビル・ベルマージュ堺(堺区田出井町1)に入っている。