八王子西IC周辺/産業用地へ可能性調査/まちづくり方針は26年度/八王子市 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

関東・甲信越

八王子西IC周辺/産業用地へ可能性調査/まちづくり方針は26年度/八王子市

 東京都八王子市は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)八王子西IC周辺地区を対象に、産業用地としての活用の可能性調査を始める。2025年度予算案にまちづくり方針策定基礎調査業務委託料425万8000円を含め、都市計画用地先行調査として計460万8000円を計上した。26年度にまちづくり方針を策定し、27年度以降に具体的な地区計画の運用方針などを策定する見込み。 市では、1月に都市計画マスタープランを改定し、「世代を超えて住み継げるまち」をキーワードに新たな就業ニーズに応える働く場の確保などを盛り込んだ。特に八王子西IC周辺は、「産業・業務複合地」に位置付けた。重点的に取り組む施策では、八王子西IC北西部で進めている川口物流拠点整備事業をリーディングプロジェクトの一つに挙げた。
 25年度は、造成が完了しつつある川口物流拠点整備事業に続く、新たに整備する産業用地の条件などを整理する基礎調査を実施する。調査業務は、25年度第1四半期にも委託する。候補地は、八王子西ICの西側に広がる採石場の産業用地としての転用などを想定。地域の利益につながる企業の誘致など土地利用検討の在り方について地域住民と意見交換や合意形成を進める。
 26年度のまちづくり方針は内部で策定する見込み。仮に採石場を対象地とした場合、市街化調整区域の変更などが必要となるため、27年度以降に企業誘致を図るための地区計画運用方針や地区計画の策定などを進める。