ジャイアンツタウンスタジアム 3月1日開業/ファンとの距離縮め臨場感/読売巨人軍ら | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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ジャイアンツタウンスタジアム 3月1日開業/ファンとの距離縮め臨場感/読売巨人軍ら

【設計=日建設計、施工=西武建設】
 読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社は26日、東京都稲城市南山地区に建設を進めてきた新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」(略称・Gタウン)を報道機関に公開した。「TOKYO GIANTS TOWN(東京ジャイアンツタウン)」の中核施設で、臨場感・ファンとの距離を重視し、“まち”や“緑”とつながり環境にも配慮している。3月1日に開業し、ヤクルトスワローズを迎えて記念戦を開く。
 Gタウンは、東京ドームと同じ中堅122m、両翼100mの人工芝球場で、サブグラウンドも備える。合計約2900席で、RC一部S造3階建ての1階1、3塁側にグラウンド上にせり出した「エキサイトシート」、外野に天然芝生席を設ける。読売巨人軍の担当者は「2、3階のスタンドは客席を4列に抑えてグラウンドとの距離を近づけ、かつて大田区にあった『多摩川グラウンド』のようにファンと選手が交流しやすくした」と説明。
 室内練習場、飲食売店、ロッカールームなども公開した。「大型ビジョンはメジャーリーグで数多く導入されている『ダクトロニクス社』のフルビジョンタイプを採用し、自然由来の充填剤を使った人工芝は保水機能を高めて表面温度を下げ、選手への負担を軽減する」という。LEDナイター照明を備えている。
 開業後は「イースタン・リーグ公式戦をはじめ、アマチュア野球や女子ソフトボールなどのほか、野球以外のエンターテインメントでの活用を予定している」という。
 読売巨人軍が発注し、設計・監理は日建設計が担当、西武建設が施工した。建設地は、南山東部土地区画整理事業区域内に当たる同市大字矢野口字西山3179ほか。
 東京ジャイアンツタウンは、よみうりランドが建設中の関東最大級となる1300t水槽に水中回廊を設けた水族館とともに「国内初となる水族館一体型の球場」として、今後建設する飲食施設も合わせて2027年のグランドオープンを予定している。