開校時期2年後ろ倒し/柏市の義務教育学校/働き方改革考慮し工期延長 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関東・甲信越

開校時期2年後ろ倒し/柏市の義務教育学校/働き方改革考慮し工期延長

 千葉県柏市は、柏中学校区で設置を計画している義務教育学校の開校時期を2030年4月に延期する。当初のスケジュールから2年後ろ倒しとなる。建設業における時間外労働の上限規制や週休2日の推進など働き方改革を考慮し、新築工事の期間を1年延長するほか、新校舎建設前に仮設グラウンドを先行して整備するため、新築着工が1年延期となることが影響した。
 今後は25年度までに設計をまとめ、26年度に仮設グラウンドの整備工事に着手する。27年度から新校舎の新築工事に着手し、30年4月の開校を目指す。
 柏中学校(柏市明原4-1-1、約4ha)敷地内で、既存校舎を残しながら前期課程(1-6年生)の校舎を増築する。建物は原則ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready以上で整備する。後期課程(7-9年生)は既存の柏中学校を活用する方針だ。
 新設する義務教育学校の規模はRCまたはS造4-5階建て延べ約1万7400㎡。延べ約1万4000㎡の新校舎のほか、屋内運動場(延べ約1400㎡)、給食室(約1000㎡)、こどもルーム(約1000㎡)などを設ける。
 概算工事費は約90億円(税込み)。
 設計は佐藤総合計画が担当している。