長野市/3月11日から対話参加受付/犀南団地再整備 集約し余剰地活用 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

関東・甲信越

長野市/3月11日から対話参加受付/犀南団地再整備 集約し余剰地活用

 長野市は、建設から50年以上が経過した市営住宅犀南団地の再整備に向け、アイデアやノウハウ、余剰地の利活用に関する市場ニーズを把握するため、サウンディング(対話)調査を実施する。事前説明会は3月11日に開く。説明会の参加申し込みは7日まで。対話参加申し込みは11日から4月18日まで受け付け、5月19-23日の対話を経て、7月ごろに結果概要を公表する。
 調査対象者は、法人か法人グループ。
 同団地の規模は、PC造総延べ2万1038㎡で、住戸数は491戸。所在地は篠ノ井東福寺1311-3ほかの敷地6万2065㎡。市道道篠ノ井中397号線を挟んで南と北の2ブロックで構成する。
 建て替えに当たっては、現在の491戸から300戸に住戸数を変更し、高齢者や子育て世帯などさまざまな世帯の入居を想定している。建築面積が集約されることで、団地に余剰地が生じる可能性は高いとしている。調査では、市営住宅の再整備や住棟の建て替えに伴い生じる余剰地の利活用、余剰地の一部を活用した民設民営による複合施設の実現性、再整備事業への参画の意向、PFI手法などの事業手法、コスト削減のアイデアなどを聞き取る。
 市は、住棟建て替えによる周辺住宅などとの調和した外観や規模での土地の効率的利用、住民が交流できる環境の確保、将来的な住宅需要の減少を見込んだ事業手法などを希望している。
 サウンディング調査の結果概要公表後、基本構想の策定に着手する。時期は未定だが、同構想の策定後1年かけて基本計画をまとめ、さらに1-2年をかけて事業者を選定する。
 第1工区の市営住宅整備に4年程度、第2工区は5年程度の整備期間を想定し、建物の完成後に余剰地活用整備を進める予定だ。