minanoba相模原が開業/「暮らしのインフラ」第1号/東京建物 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関東・甲信越

minanoba相模原が開業/「暮らしのインフラ」第1号/東京建物

 東京建物は3月5日、地域密着型商業施設「minanoba(ミナノバ)相模原」を開業する。「皆の場」を意味する新ブランドの第1号物件となる。日常生活を支える生活必需品・サービスがワンストップでそろう「暮らしのインフラ」をコンセプトとしたブランドで、minanoba相模原にはスーパーマーケットのライフ、ドラッグストア、クリニック、総合衣料店、100円ショップ、寿司屋などが入居する。国内で初めてスマートフォン連動自動ドア「ミライロドア」を導入したことも特徴だ。
 3月4日にオープン説明会と内覧会を開いた。東京建物の長谷山隆史商業事業部長が新ブランド立ち上げの背景や施設の概要を説明した。フルテックの古野元昭代表取締役副社長らによるミライロドアの説明やデモンストレーションも行った。
 施設の規模はS造2階建て延べ8646㎡で、基本計画をプランテック、デザイン監修を生活スタイル研究所、設計施工をりんかい日産建設が担当した。建設地は南台3-1-30。

◆スマートフォン連動自動ドア「ミライロドア」

 minanoba相模原に国内で初めて導入された「ミライロドア」は、ミライロ、フルテック、ハウディの3社が共同開発した。スマートフォンアプリの情報とリンクさせることで通行者の属性を把握し、設定した内容で適切に開閉するサービスだ。車いす使用者や視覚障がい者、高齢者や子ども連れなど多様なユーザーの自動ドアの使いにくさを解消する。
 ダウンロードしたアプリでドアの開速度、閉速度、開放延長などを設定できる。端末とミライロドアはブルートゥースで接続し、設定した内容でドアが作動する仕組みだ。ドアの開閉だけでなく、自動ドアの位置をドアから発する誘導音やアナウンスで案内する機能もある。
 ミライロの垣内俊哉社長は「今後、商業施設だけでなくスポーツ施設やレジャー施設などさまざまな施設に展開していきたい」と話した。