電源開発は、宮城県大崎市鳴子温泉鬼首に整備する「高日向山地域地熱発電計画(仮称)」の計画段階環境配慮の手続きを始めた。出力は1万5000kW級で、発電方式はフラッシュ(減圧沸騰)式を候補に挙げている。意見聴取を経て環境影響評価方法書で評価項目を選定。調査や予測結果に基づき準備書を作成し、評価書などをとりまとめる。2028年度に着工し、32年度以降の運転開始を目指す。
電源開発は、鬼首地熱発電所近傍にある同地域での地点開発を目指して1980年から91年にかけて地熱調査した。さらに新エネルギー・産業技術総合研究開発機構(NEDO)も栗駒地域で地熱探査技術等検証調査を行ったが、資源賦存量の確認や胚胎位置の特定には至らなかった。
その後、エネルギー・金属鉱物資源機構の採択を得て、同社が18―24年度にかけて高日向山地域の地表調査や調査井の掘削、噴気試験などを進め、事業に必要な地熱資源量があることを確認していた。
事業想定地域は鳴子温泉鬼首字荒雄岳3―1で、想定区域は約44ha。内訳は発電所部分が16ha、掘削用水配管路の林道その他28haとなる。
発電設備のうち、蒸気タービンは復水型で出力が約1万5000kW、三相交流同期発電機の容量は約1万7000kVA、主冷却塔の種類や高さは「検討中」としている。生産井と還元井は、ともに坑口集合方式で掘削長は1000―2000m。気水分離器などで分離した熱水と冷却塔のオーバーフロー水は、還元井から地下深部に還元する。必要に応じて熱水のpH(水素イオン指数)も調整する。発生土は土地造成に利用し、区域外には搬出しない方針だ。
計画段階環境配慮書は、J―POWERジェネレーションサービスが作成した。
電源開発は、鬼首地熱発電所近傍にある同地域での地点開発を目指して1980年から91年にかけて地熱調査した。さらに新エネルギー・産業技術総合研究開発機構(NEDO)も栗駒地域で地熱探査技術等検証調査を行ったが、資源賦存量の確認や胚胎位置の特定には至らなかった。
その後、エネルギー・金属鉱物資源機構の採択を得て、同社が18―24年度にかけて高日向山地域の地表調査や調査井の掘削、噴気試験などを進め、事業に必要な地熱資源量があることを確認していた。
事業想定地域は鳴子温泉鬼首字荒雄岳3―1で、想定区域は約44ha。内訳は発電所部分が16ha、掘削用水配管路の林道その他28haとなる。
発電設備のうち、蒸気タービンは復水型で出力が約1万5000kW、三相交流同期発電機の容量は約1万7000kVA、主冷却塔の種類や高さは「検討中」としている。生産井と還元井は、ともに坑口集合方式で掘削長は1000―2000m。気水分離器などで分離した熱水と冷却塔のオーバーフロー水は、還元井から地下深部に還元する。必要に応じて熱水のpH(水素イオン指数)も調整する。発生土は土地造成に利用し、区域外には搬出しない方針だ。
計画段階環境配慮書は、J―POWERジェネレーションサービスが作成した。