東北整備局の直轄国道新規箇所/740億投じ山形南をBP化/横手北 300億で現道活用 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

北海道・東北

東北整備局の直轄国道新規箇所/740億投じ山形南をBP化/横手北 300億で現道活用

 東北地方整備局は、直轄国道の2025年度新規事業候補箇所2区間について、国道112号山形南道路は「バイパス案(別線整備案)」、国道13号横手北道路は「現道活用(一部バイパス案)」とする対応方針をまとめた。全体事業費は山形南が約740億円、横手北は約300億円と試算している。10日に開かれた社会資本整備審議会道路分科会第47回東北地方小委員会(委員長・菊池輝東北工大教授)で、ともに了承された。
 山形市と酒田市を結ぶ国道112号の一部となる山形南道路は、山形市蔵王松ケ丘~西崎までの延長約9.0㎞のバイパス整備事業。利用交通を分担することで、幹線道路機能や安全性を確保する。併せて救急医療活動や物流活動も支援する。
 全体9.0㎞のうち、1.6㎞は現道活用区間となる。土工延長は8.2㎞、橋梁は最長200mを含む13カ所で計815mとなる。第3種1級4車線で、設計速度は時速80㎞で計画した。計画交通量は日量約3万0700台を見込んでいる。
 福島市と秋田市を結ぶ国道13号を形成する横手北道路は、横手バイパス終点部の秋田県横手市八幡から美郷町金沢までの延長5.9㎞。バイパスを整備するとともに現道を拡幅する。特に冬季の走行環境改善と交通混雑を緩和し、高次医療機関への安定した輸送ルートや、県中央と県南への円滑な物流ルートの確保につなげる。
 規格は第3種第2級4車線で、設計速度は時速60㎞。計画交通量は日量約1万8500台を見込んでいる。全体の97%に当たる5.7㎞が土工区間で、橋梁は最長110mを含む7カ所計210mとなる。