新病院候補地を選定/笠間市小原、水戸市三湯町周辺/茨城県 | 建設通信新聞Digital

5月6日 火曜日

関東・甲信越

新病院候補地を選定/笠間市小原、水戸市三湯町周辺/茨城県

候補地の位置図
 茨城県は、県立中央病院と県立こども病院を統合した新たな拠点病院の建設候補地を、笠間市小原地区、水戸市三湯町地区周辺に決めた。県央と県北の高度急性期医療を担うため、常磐道水戸ICに近いアクセス性の高い場所を選定した。2025年度から基本構想の検討に着手し、今後10年以内の開院を目指す。
 水戸保健医療圏には県立中央病院、県立こども病院、水戸協同病院、水戸済生会総合病院、水戸医療センター、水戸赤十字病院の6病院がある。同規模程度の病院が複数存在し、高度急性期病床の不足や建物の老朽化などが課題となっているため、6病院を県立と公的の二つの拠点病院を中心とした病院群に再編する。県立の拠点病院を先行して検討し、公的4病院の統合や機能分化に向けた協議を加速させる。
 基本構想では、新たな拠点病院に必要な機能や診療科目、病床数、事業スキーム、整備スケジュール、建設予定地などを盛り込む。検討に当たっては公募型プロポーザルでコンサルタント業務を発注する。25年度中の策定を目指す。
 県立中央病院の所在地は笠間市鯉淵6528で、敷地5万7871㎡。施設規模は延べ2万6912㎡。病床数は500床。
 県立こども病院の所在地は水戸市双葉台3-3-1。
 敷地面積は3万9495㎡。施設規模は1万3904㎡で、病床数は115床。
 一方、笠間市と笠間市議会は共同で「水戸保健医療圏の病院再編の方針に関する要望書」を2月20日、大井川和彦知事に提出した。統合後の新病院を笠間市内に整備することなどを要望していた。