工事費80億、26年度着工/市民文化会館の改修/静岡市 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

中部・北陸

工事費80億、26年度着工/市民文化会館の改修/静岡市

 静岡市は、静岡市民文化会館再整備事業で優先的に進める改修工事の内容を決めた。▽特定天井工事▽屋上防水・外壁改修▽大・中ホールの座席更新▽トイレのリニューアル・増設▽設備機器更新--の五つに取り組む。工事費は約80億円を見込む。2025年度に実施設計を進め、26年度に着工する。28年1月の一部開館、同年4月の全面開館を目指す。
 市は当初、24年4月に同施設の大規模改修・耐震補強工事を入札公告したが、参加申請がなく不調となった。同年8月に再公告し2月に開札したが、全ての参加者が予定価格の2倍以上の金額で応札したため、再度不調となった。
 工事は、設計施工(DB)と工事監理の一括発注を採用する予定だった。総事業費は161億4800万円を見込んでいた。
 今回の不調は、建築業界の需給のひっ迫が影響していることから、市は市況が落ち着くまでは耐震補強を行わないこととし、今後、おおむね20年間、これまでどおり市民が文化活動できるレベルに限定して改修することにした。