風波・今月放映のNHKドラマ『水平線のうた』は東日本大震災の遺族が主人公という設定だ | 建設通信新聞Digital

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風波・今月放映のNHKドラマ『水平線のうた』は東日本大震災の遺族が主人公という設定だ

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 今月放映のNHKドラマ『水平線のうた』は東日本大震災の遺族が主人公という設定だ。主演の阿部寛さんがインタビューで災害伝承の難しさを語っていた◆震災を風化させてはならない前提と、子どもら震災未経験の人が伝承から押しつけや圧力を感じてしまわないかという懸念との兼ね合いが難しいそうだ◆時間経過に伴う困難を阪神・淡路大震災でも感じた人がいるかもしれない。村上春樹さんは同震災などについて、被災者でない人が被災者にまず「同情みたいなもの」という感情を抱き、それが段階的に「まだやってるのか」に変わる傾向を指摘した(『約束された場所で underground2』)◆受け手にとっての強制や食傷がないよう伝える。災害伝承は俳優や小説家に比肩する創造性を要する仕事だろう。

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