風波・若者の公務員離れが叫ばれて久しい。地方自治体は採用に苦心し、特に市町村の… | 建設通信新聞Digital

5月3日 土曜日

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風波・若者の公務員離れが叫ばれて久しい。地方自治体は採用に苦心し、特に市町村の…

風波
 若者の公務員離れが叫ばれて久しい。地方自治体は採用に苦心し、特に市町村の技術職員不足が深刻な状況だ。インフラ維持管理などに支障が出ている◆国家公務員も同様で、受験者数は減少傾向、離職率は上昇傾向にある。実際、この2年で知り合いの30代キャリア官僚が2人も民間に転職した◆霞が関を取材していると、職員の日本を良くしたいという高い志と優秀さに感心する場面がある。他方、国会対応で長時間労働を強いられるなど労働環境は厳しく、公務員離れが進むのも無理はないと感じる◆人事院の有識者会議は3月にまとめた提言で「公務が危機にひんしている。公務の危機は国民の危機」と指摘した。公務員に優秀な人材を確保できなければ危機的状況に陥るというのは筆者も同感。一記者として国の将来を憂う。