旭建設(宮崎県日向市)は、透過型ICT情報システム「Glass Navi(グラスナビ)」を開発した。バックホーの前面ガラスに3次元設計データなどのICT施工情報を透過表示することで、視線を前方に固定したままの作業が可能となり、作業の安全性向上やオペレーターの負担軽減につながるといった効果を期待できる。今後は、自社現場で実践投入するほか、外部の建設事業者への技術提供、製品化を視野に入れている。
従来は、タブレットモニターに表示される情報を見るたびにオペレーターが前方視界から視線を外すため、安全性や作業効率に課題があった。マシンガイダンス(MG)バックホーを操作する社内オペレーターから「視線を外さずに作業できないか」との現場の声を受け、黒木裕介工事部課長が発案し、今年1月のアイデア発表会で発表。社内での検討を経てグラスナビの開発に至った。
グラスナビは、無線通信でタブレットと連携した小型プロジェクターを使い、ガラス面に貼り付けた透過フィルムにICT施工情報を直接投影する。表示内容は、設計面との高低差やバケットの位置、目標線など、基本的には一般的なMGバックホーと同じ。視認性と透過性を両立し、オペレーターが前方視界を確保したまま情報を確認できるのが大きな特徴となる。
7月から宮崎県延岡土木事務所発注の五ケ瀬川(延岡市岡元町)の河道掘削工事で実践投入を予定している。また、25年度に2、3件、26年度に5件の現場で実践投入する見通しだ。国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)の登録申請中で、25年度中の登録を目指している。
黒木課長は「最も苦労したのは小型プロジェクターの設置方法と映像の視認性・透過性のバランスだ」と明かす。初期段階は、LEDフィルムをガラス面に貼り付けて映像を表示できないか試みたが、映像を見やすくすると視認性が著しく低下するなど、実現に至らなかった。試行錯誤を重ねる中で、透過フィルムの独自の工夫を加えたことで、システムの開発に成功したとしている。
従来は、タブレットモニターに表示される情報を見るたびにオペレーターが前方視界から視線を外すため、安全性や作業効率に課題があった。マシンガイダンス(MG)バックホーを操作する社内オペレーターから「視線を外さずに作業できないか」との現場の声を受け、黒木裕介工事部課長が発案し、今年1月のアイデア発表会で発表。社内での検討を経てグラスナビの開発に至った。
グラスナビは、無線通信でタブレットと連携した小型プロジェクターを使い、ガラス面に貼り付けた透過フィルムにICT施工情報を直接投影する。表示内容は、設計面との高低差やバケットの位置、目標線など、基本的には一般的なMGバックホーと同じ。視認性と透過性を両立し、オペレーターが前方視界を確保したまま情報を確認できるのが大きな特徴となる。
7月から宮崎県延岡土木事務所発注の五ケ瀬川(延岡市岡元町)の河道掘削工事で実践投入を予定している。また、25年度に2、3件、26年度に5件の現場で実践投入する見通しだ。国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)の登録申請中で、25年度中の登録を目指している。
黒木課長は「最も苦労したのは小型プロジェクターの設置方法と映像の視認性・透過性のバランスだ」と明かす。初期段階は、LEDフィルムをガラス面に貼り付けて映像を表示できないか試みたが、映像を見やすくすると視認性が著しく低下するなど、実現に至らなかった。試行錯誤を重ねる中で、透過フィルムの独自の工夫を加えたことで、システムの開発に成功したとしている。