真如苑のヤーナG1地区I期/設計は一如社・久米/大成の施工で28年3月完成 | 建設通信新聞Digital

5月29日 木曜日

関東・甲信越

真如苑のヤーナG1地区I期/設計は一如社・久米/大成の施工で28年3月完成

建設予定地の日産村山工場跡地・真如ヤーナG1地区
 宗教法人の真如苑の総本部である真澄寺(東京都立川市)が、東京都武蔵村山市の日産自動車村山工場跡地の南東部に計画している「真如ヤーナG1地区I期工事」は、設計・監理を一如社(立川市)と久米設計が担当し、大成建設が施工することが分かった。「真如ヤーナプラザ」など3棟総延べ1万2700㎡の施設を建設する。2028年3月の完成を目指している。約13.1haに及ぶ同地区内には、野球場やサッカー場も計画している模様だ。 開発計画によると、建築物の規模は、真如ヤーナプラザがRC造平屋建て2950㎡、展示棟はRC造4階建て延べ3650㎡、倉庫棟はRC造4階建て延べ6100㎡。建設地は、榎1-1-1などの敷地約3万6600㎡。このうち、地区南側の約6500㎡を建築面積に充てる。
 日産自動車村山工場跡地は、武蔵村山市と立川市にまたがる約140ha。跡地の3分の2に当たる南側約106haを真如苑が取得している。
 真如苑は24年8月に、旧真如ヤーナプラザの老朽化に伴う建て替えと展示棟・倉庫棟の新築を発表。新たなプラザもこれまでどおり、信徒が法要などで利用するスペースと、周辺住民らが公民館のように使えることも見込む。さらに真如ヤーナを理解してもらうための展示なども想定している。
 武蔵村山、立川の両市は、今回の施設計画の具体化に合わせて、構想線に位置付けていた地区幹線道路6号の一部を実線化するなど地区計画を変更している。
 同跡地地区の土地利用は、日産自動車村山工場跡地利用協議会(東京都、立川市、武蔵村山市、日産自動車、真如苑)が「まちづくり基本方針」を策定している。
 このなかで、G1地区は、緑豊かな文化・スポーツ施設などを明示。このため、現在、広場となっているG1地区の北側から中央には、野球場やサッカー場の整備を計画しているようだ。
 このほか、同地区西側の跡地中央に位置する最大規模のD地区約76.3haは、緑豊かな環境や林苑、寺院を中心に付属建築物を整備する方向性が示されている。