安藤ハザマとポーラ・オルビスグループのポーラメディカル(横浜市、松本剛社長)は、建設現場の暑さ対策として、暑熱対策AI(人工知能)カメラ「カオカラ」を使った海外建設現場での実証試験とともに国内建設現場での全社導入を開始した。
カオカラは、カメラに顔をかざすことで、顔の情報を検出するタブレット型AI機器となる。判定結果を使用者と管理者に色で知らせるため、現場の安全管理に使える。
日本国内の建設現場では、作業員に一部外国籍が含まれるものの、肌の色や顔立ちの多様性には限界があり、AIの判定における人種的バイアスや汎用(はんよう)性に対する課題が残されていた。
ラオスやネパールは、多様な人種・顔立ちを持つ作業員が建設現場で働いており、カオカラの国際的な適用性を検証する上で極めて有効な環境となる。そのため両国の土木・建築現場で実環境での検証を開始する。現地での暑熱対策の向上とともに、さまざまな国での活用を前提としたグローバル展開に向けた機能強化を目指す。
また、国内の土木・建築現場における安藤ハザマの社内標準ビジネスチャットツール「direct」とのリアルタイム連携の実証も行う。
カオカラで4段階判定のうち「オレンジ」と「赤」の高リスク判定結果が出た場合、即時にdirectのグループチャットへ自動通知する連携機能を新たに開発した。
この機能により、管理者がリアルタイムに技能者の顔画像と高リスク判定結果を把握でき、迅速な水分・塩分補給や休憩指示などの初動対応が可能になる。自動通知は複数の管理者間でリアルタイム共有されるため、情報の属人化や対応の遅れを防ぎ、チームとしての管理体制の強化にもつながる。
実証試験で得られる課題や知見を生かし、暑熱環境における対処支援のグローバル化・高度化を推進するとともに、建設現場における“熱中症ゼロ”へ向けた機能の改善を推進する。
カオカラは、カメラに顔をかざすことで、顔の情報を検出するタブレット型AI機器となる。判定結果を使用者と管理者に色で知らせるため、現場の安全管理に使える。
日本国内の建設現場では、作業員に一部外国籍が含まれるものの、肌の色や顔立ちの多様性には限界があり、AIの判定における人種的バイアスや汎用(はんよう)性に対する課題が残されていた。
ラオスやネパールは、多様な人種・顔立ちを持つ作業員が建設現場で働いており、カオカラの国際的な適用性を検証する上で極めて有効な環境となる。そのため両国の土木・建築現場で実環境での検証を開始する。現地での暑熱対策の向上とともに、さまざまな国での活用を前提としたグローバル展開に向けた機能強化を目指す。
また、国内の土木・建築現場における安藤ハザマの社内標準ビジネスチャットツール「direct」とのリアルタイム連携の実証も行う。
カオカラで4段階判定のうち「オレンジ」と「赤」の高リスク判定結果が出た場合、即時にdirectのグループチャットへ自動通知する連携機能を新たに開発した。
この機能により、管理者がリアルタイムに技能者の顔画像と高リスク判定結果を把握でき、迅速な水分・塩分補給や休憩指示などの初動対応が可能になる。自動通知は複数の管理者間でリアルタイム共有されるため、情報の属人化や対応の遅れを防ぎ、チームとしての管理体制の強化にもつながる。
実証試験で得られる課題や知見を生かし、暑熱環境における対処支援のグローバル化・高度化を推進するとともに、建設現場における“熱中症ゼロ”へ向けた機能の改善を推進する。