近畿地区にある大林組の協力会社で構成する大阪林友会の下部組織「大阪林青会」は、林友会所属企業の若手を中心としたグループで、20-40歳代を中心とするメンバーは行動力を武器に林友会の社会貢献活動の先鞭(せんべん)をつける役割を担ってきた。結成から今年36年目を迎えた大阪林青会の取り組みを紹介する。【現場と一体で熱中症予防】
大阪林青会が毎年夏の時期に展開している取り組みが、建設現場でのスポーツドリンク配布活動だ。熱中症予防啓発の一環で、大林組が京阪神エリアで手掛けている土木・建築現場で作業員に直接声掛けしながら飲料を提供。積極的な熱中症対策を呼び掛けている。
4日、大阪市内のとある建設現場で配布が行われた。飲料提供に協力しているサントリーの熱中症対策用飲料「DAKARA PRO(ダカラプロ)」を手に、林青会メンバーが現場内を巡回。作業員一人ひとりに声を掛け、顔色を確認しながら飲料を手渡していった。
大阪林青会の村田大会長(竹林塗装工業執行役員第1工事部部長)によると、現場での飲料配布は2016年度に始まり、24年度までに延べ24の現場で実施してきた。25年度は過去最多の計12現場で配布を予定している。「今年は現場の工程も考慮し、各現場の職長会と一緒になって活動を展開している。大型現場だけでなく、夜間作業や小規模な現場も対象とした。業種や会社、年齢、性別、国籍の違いも関係なく声掛けできる“明るい現場”に貢献したい」と村田会長は意気込む。
この日は、川上宏伸副社長執行役員大阪本店長も現場の視察に訪れた。川上本店長は熱中症対策について「体調を整える」「みんなで体調確認をする」「強制休憩と水分塩分補給を徹底する」という「三つの基本」の重要性を作業員に向けて訴えた。その上で「こうした(林青会の)取り組みが、正しい熱中症対策を広めるきっかけになれば心強い。今後もぜひ活動を継続してほしい」とメンバーに向けエールを送った。
大阪林青会は1990年10月、「次代を担う協力会社若手経営者の育成を図り、大林組と会員相互の事業の発展に貢献する」ことを目的に「大阪林友会青年部」として発足し、97年4月に現名称に変更された。
初代部長に就いたのが、現在大林組林友会連合会会長・大阪林友会会長を務める山本正憲氏(山本組社長)だ。現場見学会や会報誌編集といった活動に精力的に取り組んだ。「今でも昨日の事のように思い出す。当時の大林芳郎会長(3代目社長)に呼ばれ、直々に『林友会の青年組織を作ってほしい』と頼まれた」と草創期を振り返る。社会貢献にも力を注いだ。チャリティー募金のほか、1995年の阪神・淡路大震災時には兵庫県西宮市で炊き出しを行ったこともある。
現在熱中症予防キャンペーンと並ぶ大阪林青会の主要事業が、献血キャンペーン。林青会が中心となり林友会企業に声を掛け、献血を募ってきた。善意の輪は林友会にとどまらず、大林組社員も多数参加しているのも特徴だ。コロナ禍のため実施を見合わせた年もあったが、近年は年2回のペースで活動を実施。積極的な活動ぶりが評価され20年に大阪府から、21年には日本赤十字社大阪府支部からそれぞれ感謝状が贈られた。
「大阪林青会は、人に優しい企業でありたいとする大林組の理念を実践してきた。これからも大林組と共に歩み、社会貢献に努めてほしい」と山本会長は今後の飛躍に期待を込める。
大阪林青会が毎年夏の時期に展開している取り組みが、建設現場でのスポーツドリンク配布活動だ。熱中症予防啓発の一環で、大林組が京阪神エリアで手掛けている土木・建築現場で作業員に直接声掛けしながら飲料を提供。積極的な熱中症対策を呼び掛けている。
4日、大阪市内のとある建設現場で配布が行われた。飲料提供に協力しているサントリーの熱中症対策用飲料「DAKARA PRO(ダカラプロ)」を手に、林青会メンバーが現場内を巡回。作業員一人ひとりに声を掛け、顔色を確認しながら飲料を手渡していった。
大阪林青会の村田大会長(竹林塗装工業執行役員第1工事部部長)によると、現場での飲料配布は2016年度に始まり、24年度までに延べ24の現場で実施してきた。25年度は過去最多の計12現場で配布を予定している。「今年は現場の工程も考慮し、各現場の職長会と一緒になって活動を展開している。大型現場だけでなく、夜間作業や小規模な現場も対象とした。業種や会社、年齢、性別、国籍の違いも関係なく声掛けできる“明るい現場”に貢献したい」と村田会長は意気込む。
この日は、川上宏伸副社長執行役員大阪本店長も現場の視察に訪れた。川上本店長は熱中症対策について「体調を整える」「みんなで体調確認をする」「強制休憩と水分塩分補給を徹底する」という「三つの基本」の重要性を作業員に向けて訴えた。その上で「こうした(林青会の)取り組みが、正しい熱中症対策を広めるきっかけになれば心強い。今後もぜひ活動を継続してほしい」とメンバーに向けエールを送った。
大阪林青会は1990年10月、「次代を担う協力会社若手経営者の育成を図り、大林組と会員相互の事業の発展に貢献する」ことを目的に「大阪林友会青年部」として発足し、97年4月に現名称に変更された。
初代部長に就いたのが、現在大林組林友会連合会会長・大阪林友会会長を務める山本正憲氏(山本組社長)だ。現場見学会や会報誌編集といった活動に精力的に取り組んだ。「今でも昨日の事のように思い出す。当時の大林芳郎会長(3代目社長)に呼ばれ、直々に『林友会の青年組織を作ってほしい』と頼まれた」と草創期を振り返る。社会貢献にも力を注いだ。チャリティー募金のほか、1995年の阪神・淡路大震災時には兵庫県西宮市で炊き出しを行ったこともある。
現在熱中症予防キャンペーンと並ぶ大阪林青会の主要事業が、献血キャンペーン。林青会が中心となり林友会企業に声を掛け、献血を募ってきた。善意の輪は林友会にとどまらず、大林組社員も多数参加しているのも特徴だ。コロナ禍のため実施を見合わせた年もあったが、近年は年2回のペースで活動を実施。積極的な活動ぶりが評価され20年に大阪府から、21年には日本赤十字社大阪府支部からそれぞれ感謝状が贈られた。
「大阪林青会は、人に優しい企業でありたいとする大林組の理念を実践してきた。これからも大林組と共に歩み、社会貢献に努めてほしい」と山本会長は今後の飛躍に期待を込める。