風波・「戦う営業、戦う開発、戦う工場であろう」。元三和ホールディングス会長の高山俊隆氏のお別れの会で… | 建設通信新聞Digital

8月2日 土曜日

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風波・「戦う営業、戦う開発、戦う工場であろう」。元三和ホールディングス会長の高山俊隆氏のお別れの会で…

風波
 「戦う営業、戦う開発、戦う工場であろう」。元三和ホールディングス会長の高山俊隆氏のお別れの会で、スクリーンに生前の映像が流れていた。眼光は鋭く、限られた映像からだが、大人物であることは容易に想像できた◆最後は昨夏の取締役退任のあいさつ。手元に原稿があるのだろう。うつむき、何度も唇をかみながら、絞り出すように言葉をつむいでいた◆働き方改革と言えば、価値観の多様化を前提に、労働時間を短くしたり、福利厚生の手厚さで判断されがちだ。しかし、大切なのは、その仕事に情熱や誇りを持てるかどうか、なのだろう◆働く時間が減って幸せを感じる仕事とは、逆説的には、それ自身は苦役である可能性も秘めている。給与・休暇・かっこいいは“器”の話。皿の上の味で勝負できる業界であってほしい。