夏の盛りを迎え、連日の猛暑に辟易（へきえき）としている方も多いのではないだろうか。屋外・屋内問わず酷暑の中での作業が多い建設業界では、他産業に比べて熱中症による労働災害発生件数が多く、業種別の熱中症による死亡者数は過去５年間連続で最多となっている◆熱中症による死亡災害を防止するには発症を防ぐ対策は当然ながら、重篤化を防止する施策を十分に講じることが大切だ◆６月１日から、改正労働安全衛生規則が施行されたことで、作業からの離脱や体の冷却など、熱中症リスクの高い条件下での作業時に発症・重篤化防止に必要な措置や対応手順を定め、周知することが義務化された◆熱中症による死亡災害は予防の余地が大いにある。現場に携わる方々には十分な対策の下、今年も暑い夏を乗り切ってほしい。